写真を拡大 (出典:2020 FM Global Resilience Index)

米国の損害保険会社FM Globalは、同社のサイト上で「FM Global Resilience Index」というデータを公開している。これは同社のデータベースを含むさまざまな情報源から得られた情報を基に、約130カ国のビジネス環境に関するリスクを評価した結果をまとめたものである。

本連載ではこれまでに、その2018年版と2019年版を紹介させていただいたが(注1)、2020年5月にその2020年版が発表されたので、本稿ではこちらを紹介させていただく。

データの表示方法は従来から変わっておらず、ウェブサイトに表示された地図上で国・地域にマウスカーソルを合わせると、その国・地域に関するデータが表示されるようになっている。本稿のトップに掲載した画像は、日本のデータを表示させた状態である。図の右上に表示されているように、日本の総合スコアは82.4、順位は26位となっている(ちなみに2019年版では総合スコア78.7で27位であった)。

図の下端には、全体の中での日本の位置が黄色の丸印で示されている(総合スコアが高い国が右側)。ちなみに日本のすぐ右にあるのはアイスランド(25位)とポーランド(24位)、左側にあるのはカタール(27位)である。

さらに、ここの右側にある「Show Factors」というところをクリックすると、この部分が上に広がり、「経済面」「リスクの質」「サプライチェーン」という3つのカテゴリーごとのスコアにおいて、日本がどの位置にあるかが、図1のように表示される。日本は経済面で12位、リスクの質で51位、サプライチェーンで14位となっている。

写真を拡大 図1. 3つのカテゴリーごとのスコアによるランキング(出典:2020 FM Global Resilience Index)